一般内科
INTERNAL MEDICINE
全般的な内科診療を行っております。
ワクチンやフィラリア、健康診断などの予防外来から、あらゆる病気まで総合的に診療いたします。各診療科への入り口となりますので、当院ではまず一般内科と一般外科の問診を行い、必要な場合には各専門科による検査・治療を行います。
実績 PERFORMANCE
内科治療
- ・心臓病の検査、管理(精度の高い超音波検査、心電図検査など精査し治療方針を提供いたします。)
- ・糖尿病の管理
- ・抗ガン治療(各種治療方法の提供、相談)
- ・その他内科疾患の相談、治療
内視鏡検査、処置
- ・検査:内視鏡カメラを通して、胃や腸の状態や病変を肉眼的に確認したり組織の一部を採取して、病理組織検査を行い、病気の診断ができます。
- ・処置:異物を飲み込んだ場合、開腹手術なしに取り出すことができます。
- ・手術:消化器官にできたポリープなどを、切除することが可能です。
腫瘍の検査
- ・FNA(細胞診)組織検査など今後の治療相談
- ・抗癌治療:様々なプロトコルによる抗癌治療を行なっております
診療の流れ FLOW
1、問診
まず、いつ頃からどのような症状が出たのかについてお伺いします。動物たちは言葉を話せないため、症状が悪化して初めて飼い主様が気が付くことが多いです。些細なことでも構いませんので、詳しくお話をお聞かせください。
2、身体検査
体重や体温、心拍数といった基本的な身体検査に加えて、症状に合わせて脱水の有無や粘膜色、腹部触診、呼吸様式や肺音、皮膚の状態、整形学的検査や神経学的検査など診察台の上で見て聴いて触って身体検査を行います。
3、臨床検査
問診と身体検査から疑われる病状を大まかに評価し、病気の診断に必要な検査を行います。血液検査や尿検査、レントゲン検査や超音波検査など単一あるいは複数の検査を組み合わせて行います。また、基本的な臨床検査に加えて内視鏡など全身麻酔下での検査をご提案する場合もございます。
4、診断・治療のご提案
問診、身体検査、臨床検査を総合的に評価し、病気の診断と治療の選択肢をお伝えし、飼い主様と相談しながら方針を決定します。積極的な治療をご希望なのか、現状を維持する治療をご希望かなど、飼い主様によって最良の治療は異なります。獣医師・動物診療アシスタントまでお気軽にご相談ください。
5、治療
決定した治療方針に基づき、実際の治療に入ります。病気によっては当院内の専門科による精密検査・治療を行います。入院が必要な場合には各種臨床検査で経過を追いながら、静脈点滴をはじめとし、注射薬や内服薬、吸入薬などで治療していきます。時にはICUで室温や酸素濃度をコントロールしながらの集中管理を行うこともあります。自宅療養の場合には内服薬を処方し、お家でお薬を飲んで、定期的に診察に来ていただきます。
一般外科
SURGERY
全般的な外科診療を行っております。
一般外科とは、おもに腹部・消化器を中心に、外傷、体表の化膿性疾患、乳腺、肛門などの疾患を対象としており、獣医領域では去勢や避妊手術も含まれます。
胃拡張・胃捻転症候群、腸閉塞、子宮蓄膿症などの救急疾患や結石性疾患(膀胱結石など)、腹壁ヘルニア(臍ヘルニア、会陰ヘルニアなど)、感染・壊死組織の除去(デブリードメント)、腫瘍性疾患など、内科では治療困難な疾患に対し行われます。
外科治療を実施する際には、外科が適応な疾患かどうか、また多くが麻酔を伴うのでそのメリット・デメリットは外科で治癒できる可能性はどの程度かなど、様々な要因を考慮した上で判断していきます。
実績 PERFORMANCE
消化器外科
- ・肝臓、胆嚢手術
- ・門脈シャント手術など
門脈シャント手術前後の比較写真
腫瘍外科
- ・皮膚、乳腺、骨、肝臓、消化器などの腫瘍・癌の外科手術
- ・ヘリカルCTによる正確なプランニングに基づいての手術の実施
脊髄脊椎腫瘍
脊髄腫瘍は、脊髄の外側に硬膜があるので、その内か外なのかで硬膜外、硬膜内腫瘍に分類され、更に硬膜内腫瘍は髄外、髄内腫瘍に分類されます。
脊髄腫瘍はMRIで診断され、その種類によっては積極的な治療法がある場合があります。
その他
- ・一般手術および特殊手術対応
-
外鼻孔形成術前
外鼻孔形成術後
- ・歯石除去
-
歯石処置前
歯石処置後
診療の流れ FLOW
1、外科適応かの判断
診断後、今抱えている問題が外科適応なのか、内科でも対処可能なのかを判断します。内科と外科のどちらがより治療効果が高いか、どちらがよりリスクが少ないかなどを病状や動物の状態、年齢などを考慮し選択します。
また、腫瘍性疾患、とくに悪性腫瘍ではすでに他臓器に転移しているなど外科での根治が困難なケースもあります。その際には、根治ではなく緩和目的で外科を実施する場合もあります。
2、全身状態の把握、麻酔のリスク回避
外科を行う際、ほとんどの場合で必要となるのが麻酔です。とくに獣医療では全身麻酔が必要なことが多く、実施には必ずリスクを伴います。そのリスクを可能な限り回避する為に、全身麻酔を行う前には必ず検査を実施し、健康状態や病状の把握に努めます。
3、手術
安全で迅速な外科手術ができる様、通常の手術では麻酔担当、執刀医、助手の3人以上の獣医師がチームを組んで対応しています。動物たちの苦痛の軽減と素早い回復のため、手術に際して積極的に痛みのコントロールを行い、避妊・去勢手術は身体への負担軽減を目的に最小限の開腹にて実施しています。
4、術後管理
外科手術を受けた動物たちが速やかに回復に向かうにはしっかりとした栄養管理と痛みのコントロールが必要です。手術の内容や動物の状態によっては、術後に療法食や栄養チューブによる栄養管理、また複数の鎮痛薬を用いて痛みのコントロールを行っています。
手術を受ける動物たちがより安全に、そして元気で健やかな生活を送れるような外科治療を提供していきたいと考えています。